東京セントラルユースホステルの第一印象を与えるフロントデスク
東京のど真ん中に位置する東京セントラルユースホステルは、一年に延べ4万名以上の方に利用いただく国内最大級のユースホステルです。一人旅の方から100名規模の修学旅行や海外団体まで、利用の目的や形態は様々ですが、どなたでも安心してお泊まりいただけるように、温かく和やかな接客を心がけています。
老若男女国籍問わずさまざまな人と接する機会があるフロントスタッフはフロントはもちろん、メールや電話も的確に英語で対応する力が求められます。
私は旅人の思い出作りのお手伝いがしたくてこの仕事を選びました。東京セントラルユースホステルではそれが実現できていることを実感する日々を送っています。
ユースホステル全体を支えるバックオフィスでの作業
毎日の団体予約の対応を主に、食堂で使う食材の発注や食事メニューの作成、インターネットを経由して販売している空室の管理、伝票作成、アルバイトさんの指導・管理、館内のメンテナンス、掃除機がけもこなします。すべてを同時に進めるため、時には混乱してしまいそうになることもありますが、これらをこなしてこそ、東京セントラルユースホステルのスタッフだと思っています。
また、早朝勤務がない代わりに週1回、職員が交代で宿直勤務にあたります。夜はバックオフィス内に滞在し、緊急時の対応に備えながらゲストのみなさんと共に朝を迎え、また新しい一日のスタートです。
夕食提供
多い時には100名を超えることもある団体への夕食提供は、おいしくつくる技術と何升ものお米を運べる体力が必要です。飲食店で働いた経験のなかった私は、見たこともないような大きさのお鍋や炊飯器、お肉の量に初めは目がくらんだほどでした。
東京セントラルユースホステルは厨房で作業している間も、フロントではチェックイン作業がすすめられ、バックオフィスでは電話対応・予約の管理が行われます。そのため夕食準備は効率を考え、手際よく作業するよう頭もフル回転で取り組んでいます。
アレルギーをお持ちの方や、宗教上の理由で制限のある方などへの食事対応は、細やかな対応を心掛ける東京セントラルユースホステルの腕が試されるところ。食事制限がなくても、欧米の方々はこま切れ肉を口にしない傾向があったり、同じ味噌汁でも、好んで召し上がる外国人団体と全く口にしない団体もおられます。ゲストのみなさんがどんなものなら食べやすいかなどを観察して、メニュー作りの参考にしています。
ユースホステルスタッフの魅力
ユースホステルは自分の専門分野をつくらず、何にでも対応できる人間になれる場所だと感じます。女性だからやらなくていいという仕事はなく、職員全員平等に働く環境がここにあります。先輩職員は同僚にもゲストにも思いやりがあり、マニュアルを越えた温かさが魅力です。
年代や性別、異なる文化や宗教をもった人々が集う場所がユースホステルです。その方その方にあった接客とお食事を心がけ、東京や日本全国の観光案内や、何気ない会話を通してゲストの思い出を一緒に作っています。ずっとデスクにいては味わえない、ダイレクトにお客様に関わることのできるユースホステルでの仕事を私は楽しんでいます。
※掲載情報は2016年7月時点のものです。情報は予告なく変更になる場合があります。